浄土真宗の西と東の違いとは? 葬儀の特徴や歴史をやさしく解説

〜その歴史と葬儀の特徴をやさしく解説〜

日本で多くの信仰を集める「浄土真宗(じょうどしんしゅう)」。
特に西日本では馴染み深い宗派ですが、一口に浄土真宗といっても、実は「西本願寺(にしほんがんじ)」と「東本願寺(ひがしほんがんじ)」という二つの大きな流れがあることをご存知でしょうか?

この記事では、浄土真宗の「西」と「東」の違い、分かれた歴史、そして葬儀における特徴を分かりやすくご紹介します。


■ 浄土真宗とは?

浄土真宗は、鎌倉時代の僧・**親鸞聖人(しんらんしょうにん)**によって開かれた仏教の宗派です。
阿弥陀如来(あみだにょらい)の「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」というお念仏を信じ、誰でも救われるという教えを中心にしています。
戒律や修行よりも、阿弥陀様への「信心(しんじん)」を大切にする、庶民にも広く受け入れられた宗派です。


■ 西本願寺と東本願寺の違いとは?

浄土真宗の本山は、「本願寺(ほんがんじ)」と呼ばれる京都の寺院ですが、**「西本願寺」と「東本願寺」**に分かれています。これには歴史的な背景があります。

◆ 歴史的な分立

  • 1591年(安土桃山時代)、豊臣秀吉の命により本願寺は京都に移転。

  • その後、跡継ぎ問題などを背景にして、1602年に徳川家康が新たにもう一つの本願寺(東)を創設

  • これにより、本願寺は「西本願寺(浄土真宗本願寺派)」と「東本願寺(真宗大谷派)」に分かれました。

現在でもこの二派が最大勢力で、全国に数多くのお寺があります。

◆ 教義の違いは?

基本的な教え(阿弥陀仏の救いを信じる)は同じですが、細かいお経の読み方、作法、儀礼の表現などに違いがあります。
たとえば、使用する**法名(戒名)**の付け方や、お焼香の回数にも違いがあることがあります。


■ 浄土真宗の葬儀の特徴

浄土真宗の葬儀は、他の仏教宗派とは少し違う特徴があります。

① 「成仏する」ではなく「すでに仏になった」と考える

阿弥陀如来の力によって、亡くなった方はすでに仏の世界(浄土)に往生されたと考えます。
そのため、冥福を祈る(冥途での幸せを願う)という表現は使いません。

② お経は「正信偈(しょうしんげ)」が中心

葬儀では「正信偈」や「仏説阿弥陀経」が読まれ、これは親鸞聖人の教えを広める中核となるお経です。

③ お焼香の回数にも流派で違いが

  • 西本願寺(本願寺派):1回が一般的

  • 東本願寺(大谷派):2回が主流

※ただし地域やお寺によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。

④ 戒名ではなく「法名」

浄土真宗では「戒名」ではなく「法名(ほうみょう)」と呼びます。
「釋○○(しゃく○○)」という形で、出家者として阿弥陀仏の弟子になったことを意味します。


■ まとめ:浄土真宗の葬儀を考える方へ

「浄土真宗の西と東、どちらのお寺にお願いするのが良いの?」と迷われる方も多いですが、どちらも親鸞聖人の教えを大切にする宗派です
もしご家族の中で、すでにお付き合いのあるお寺がある場合は、その宗派に合わせて葬儀を進めると安心です。

また最近では、「無宗教で」と考える方も増えてきていますが、先祖代々、仏教で葬儀を行ってきたご家族にとっては、浄土真宗の考え方はとてもやさしく、心に寄り添うものです。

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